わたしのきろく(妊娠判明〜稽留流産手術)

お腹に来てくれた赤ちゃんの事を忘れないように、記録しておこうと思います。

9w0d 手術日が決まった日

健診を受けていたI産婦人科は、とても人気で予約をしていてもかなりの待ち時間が発生する病院でした。

 

産婦人科なので、待合室にいるのは妊婦や子連れ、新生児連れです。

待合室は広くて、常に20人程?それ以上?が待機していました。

 

前回流産と言われた後、お会計までとても時間が長くて、その間新生児を連れた人の隣に座って待っていることがとても苦痛でした。

 

後ろには幼稚園児くらいの2人の子供を連れた人がいて、子供が歩き回っていて、それもとても辛かったです。

 

私は一人で無言で泣きながら待っていました。

 

こんな状況で流産の手術をしたら、自分が壊れてしまうと思い、元々通っていたH婦人科に行くことにしました。

 

 

I産婦人科の先生はとても優しかったのですが、HPは出産一色で、流産した場合にどのような手術になるかわからず不安だったから、というのもH婦人科に決めた理由の一つです。

(前回の通院時は、まだ確定診断ではなかったので詳細説明はありませんでした)

 

H婦人科は中絶手術も行っており、

 ・前後に他の患者と顔を合わせない導線※1

 ・手術は吸引法で行うとHPにも明記されていた※2

という点も、大きな要因になりました。

 

※1…朝の診療開始前に診察室で処置し、帰宅時は裏口から帰れる

※2…日本では、体への負担が大きく世界的に推奨されていない「掻爬」が未だに多いらしいです。(日本産婦人科医会のHP: https://www.jaog.or.jp/note/1%EF%BC%8E早期流産の処置方法の選択/)

 

 

H婦人科は予約を取っていなかったので、今日の午前中に行こう、と決めていました。

 

朝目覚めてからパンを食べていると涙が止まらなくなり、布団に戻りました。

それからなかなか動けず、病院に着いたのは12時前。

しかも財布を忘れて取りに帰ることになり、受付ができたのは12時15分頃でした。

 

病院までの道のりが辛く、ずっと泣きながら歩いていました。

受付終了ギリギリに入ってしまい、病院には迷惑だっただろうなと少し反省しました。

 

 

受付後、いつも通り尿検査と血圧・体重測定をするように言われました。

もうダメな事は解っているのにどうして、と思いながら検査をした後、直ぐに施術室に呼ばれました。

 

診察台の上で、先生に「〇〇さんですね?」と確認されてもちゃんと答えられず、消えそうな声ではい、と言いました。

 

「体調はどうでしたか、出血等はありませんか」と聞かれ、赤ちゃんが亡くなっているんだから元気な訳ないじゃないかと思いつつ、はい、と答えました。

 

エコーに映ったのは、前回と全く同じ子宮の様子でした。

胎嚢は20cmほどに成長していて、その中に大きな卵黄嚢と、4mm程の胎芽が見えました。

もちろん心拍は動いていません。

 

 

今回の妊娠では、H産婦人科で「おそらくこれが赤ちゃんで、すこーし動いている(心拍)ように見えますね」と言われた以外は、赤ちゃんの心配は一度も確認する事ができませんでした。

 

心拍確認、という言葉は本やネットでよく見ていたので、実際にどうやって確認するのか気になり、youtubeでUPされていた心拍確認の動画を見たことがあります。

 

その時は、元気に成長している赤ちゃんは、こんなにはっきりと点滅するんだと驚いた記憶があります。

また、エコーで赤ちゃんの心電図も見ることができるとも、動画で知りました。

この時薄々、赤ちゃんは順調じゃないんじゃないかと感じていました。

 

 

エコーを見ながら先生が普段より優しく、私を気遣った説明をしてくれましたが、無言で泣くことしかできませんでした。

 

その後すぐに診察室で、流産の断定診断と、手術についての説明を受けました。

 

説明を受けている途中、これが夢なのか現実なのかよく分からなくなりました。

頭がフワフワしていて、先生が話している事をぼーっと聞くしかできませんでした。

 

手術の内容は、事前に病院のHPで見ていた中絶手術と同じでした。

 

手術をした方が体のためにも良いと言われ、元するつもりだったので、「して下さい」とだけ言いました。

 

来週の火曜日に手術をする事が決まり、診察が終わりました。

 

 

診察後は、手術準備のため心電図と血液検査をしました。

血の気が引いていたのか、検査容器2本分の血を取るのに、かなり時間がかかりました。

 

その後手術当日の説明や注意事項を聞いて、今日は終わりでした。

 

 

会計の際、請求金額が9,400円で、保険適用外の妊婦検診じゃないのに…と驚きました。

 

確認したところ、風疹抗体検査と、HIV検査が手術前に必要で、その二つは自費診療となるそうです。

 

手術に必要なのに保険が適用されない点と、昨年の7月にH婦人科で風疹のワクチンを接種したばかりなのに…と納得はできませんでしたが、支払いを終えて病院を出ました。

 

赤ちゃんを産むためなら幾らでもお金を払うし体の負担も我慢できますが、赤ちゃんを失うために体に負担をかけて手術をして、お金も自己負担しないといけないのは悲しいですね。

 

 

病院を出てから好きなパン屋さんでメロンパンと食パンを買い、ラーメンを食べてから帰宅しました。

 

帰宅後寝ていると、赤ちゃんが無事に産まれた夢を見ました。

 

私は親戚の家で男の子の赤ちゃんを抱いていて、赤ちゃんがおしっこをしたので、オムツを換えようとしていました。

 

中々うまくできず、親戚達に「はじめは難しいよなぁ」と言われながら、みんな幸せそうに笑っていました。

 

夢の途中で、「あ、これ夢だ」と気づき、起きてすぐに現実に戻されました。

赤ちゃんが亡くなっている現実が辛くて辛くて、それからずっと泣いていました。